台北・金馬取材の旅Day3〜相変わらずの円安は辛いが映画4本半見て大満足!
この日はけっこう詰め詰めのスケジュールで、朝から金馬影展で見た映画は4本半。
最初の香港映画『從今以後』は、パートナーが急死して同性カップルのために法律上遺産を相続することができない女性のやりきれなさと孤独を描いた作品。區嘉雯(アウ・ガーマン)が主演女優賞にノミネートされている。
次の映画まで30分しかないので、コンビニで買っていったサンドイッチ食べながら、スマホで明日の映画のチケット予約。このシネコンは座れるところがフードコートしかないので、あまり人の居ないロビーの片隅で立ち食い。こういう慌ただしさは、映画祭に参加しているんだなぁ、と実感する。😄
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2本目は中国映画の『漂亮朋友』、こちらはイケメンが一人も出てこない斬新なモノクロのおっさんゲイムービー。女性同士のカップルは美人でかっこいいんだけどね。
インディペンデントながら作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門ノミネート。
本国では上映できないインディペンデントが見られるのは映画祭ならでは、だ。
終わってから大阪アジアン映画祭のプログラムディレクター暉峻さんと感想を語り合っていて、次は香港映画『寄了一整個春天』をご覧になるという。
お話しを聞いていたら俄然見たくなってしまった。
私は王小帥監督の『沃土』のチケットを確保していて、開映を待つ間に調べたら『寄了一整個春天』のプレス用のチケットが1枚だけ残っていた。
おお、これはラッキーということで、『沃土』を前半だけ見てスクリーンを移動。
これが大正解だった。
新人監督の女子高生のちょっと危ないニュービジネス(笑)と友情を描いたデビュー作で、しんせ〜ん!
陳果(フルーツ・チャン)がプロデュースとちょこっと出演もしていた。
その後は約束していた友達と鼎泰豐で夕ご飯。
小籠包各種はじめ大好きなキャベツのガーリック炒め、友人大絶賛の排骨や油豆腐細粉(揚げと豚肉湯葉巻き入りの春雨スープ)、羽根つき焼き餃子など3人なので色々食べられたし、地元民のお薦めメニューはどれも美味しい!
まぁ、ここはどれも美味しいのだけどね。😄
今日来たのは遠東デパートの中にある台北市内で一番新しい店で、ロボットが席まで案内してくれた。
それにしても、信義地区だけで4店舗もある鼎泰豐、どこも行列必須の人気で、さすがだ。
さて、夕食の後はこの日の最後大ヒット台湾映画で、金馬奨12部門ノミネートの『鬼才之道』。
一般上映のブレス席だったので、笑いの渦に巻き込まれながら見るのは、映画祭の醍醐味だ。
コメディなのでホラー的な部分も笑いの方向性だし、劇中の陳柏霖(チォン・ボーリン)のMVとその使われ方が面白かったなぁ。
終映後は監督とアクション担当のQAがあった。
ということでホテルに帰ってきたのは間もなく日付が変わる頃。
疲れたけど、ザ・映画祭という感じで濃く楽しい一日だったなぁ。
つづく