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やっぱり魚が美味かった!キトキト富山の旅〜Day3

0911train1 今回の旅最終日。
市内観光は、まず江戸から明治にかけて、北前船交易により港町として栄えた岩瀬浜へ行こう。
富山は路面電車での移動が便利で、しかも泊まった「富山地鉄ホテル」の母体が経営しているため、フロントに割引券が置いてある。210円のところこのクーポンで100円になるので、3枚(6回分)いただく。
街歩きに備えて、エネルギーの源はご飯から。
ホテルの朝食ビュッフェにはひとくち鱒寿司やホタルイカの沖漬け、白エビのかき揚げ、かまぼこもあってうれしい。

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※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

0911train 富山の路面電車は色も形もとりどりで可愛い。
富山駅からそのかわいい電車に乗り、20分ほどで岩瀬浜に到着。
観光案内所的な岩瀬カナル会館に立ち寄ると、富岩水上ライン遊覧船のチケット販売デスクがあった。時間表を見るとこの日は2便しかなく、午前の便が30分後くらいだったので、迷わず購入。
時間までお土産物を物色し、富山駅では見かけなかった白エビソルトパックを発見。5つの味の白エビ入りの塩がお弁当のソース入れのようなミニボトルに入って詰め合わされている。
これは買い!だ。

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0911boat 富岩水上ラインは、岩瀬浜から環水公園までの片道60分の航行。
この日乗ったのはソーラー船。屋根に敷き詰めたソーラーパネルで集めた電力で走るので、船独特の発電音もなくとても静かだ。
船首は北陸新幹線開通を記念して、そのデザインを模したものだそう。外観はかっこいいけど、乗っていると景色を見るのにちょっと邪魔。😄
船は一旦富山湾に出て右に曲がり、富岩運河に入る。
白髪のガイドさんが、両岸の景色や歴史を説明してくれる。

0911unga1 富山湾から富岩運河に入るところは大型船が停泊していて、クレーンで車を積み込んでいる。ウラジオストックへ輸出されていくそうだ。
対岸には、積み込みを待つナンバープレートのついていない新車が並んで順番を待っている。
そして少し先にスクラップの大きな山がいくつもあり、これは中国へ運ばれるのだとか。
さらに、右手に見えて来る建物について「中国で社員が拘束されているアステラス製薬の富山技術センターです」と時事ネタも盛り込まれ、日本海側の歴史と経済、政治も織り込まれた案内だ。

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0911gate そうこうするうちに、中島閘門に到着。
ここは、水位の高低差が約2.5mあるところに位置し、二対の扉を交互に開閉することによって、水位を調整するパナマ運河方式の閘門。
この「水のエレベーター」を体験出来るのは、とても貴重だ。
前後の水門が閉じられ、横から勢いよく水が流れ込み、5分で2.5m水位が上がる。
前方の水門が開いて船が再び前進する様子を、水門の上からカメラに収めている観光客もいた。

0911staba ここを過ぎると、まもなく終点の環水公園。
緑の公園と青い川、それを見渡すスターバックスは人気のスポットで、いつ行っても行列が絶えないそうだ。
水辺とは言え暑い中を路面電車が走る通りまで歩き、再び岩瀬浜へ向かう。
遊覧船のチケットに、路面電車片道券も付いているので、ホテルでもらった割引クーポンが余りそう。電車を待つ観光客らしいカップルに声をかけて、さし上げた。
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0911iwase1 再びの岩瀬浜、今度は北前船の廻船問屋が立ち並ぶ歴史的街並みを歩く。
やっぱり人がいない。
遅めのランチのためリサーチしていった寿司屋に入ったけれど、ほかに客はいない。
ランチは握りかチラシの二択、どちらもネタは同じだという。
頼んだ握りはもちろん、セットのゲンゲ汁というのがめっちゃ美味しい!
ゲンゲという深海魚と昆布の出汁の味は深く、これだけでもここに来た甲斐があったというものだ。

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0911iwase4 店を出ると、すぐに大将が暖簾をしまう。
相変わらず通りには誰もいない。
静かでレトロな町並みをのんびりと歩くと、造り酒屋が多い。
観光マップには色々な店のイラスト付きの説明があるが、実際には営業していない所もあるしどこも控えめなので、ギャップが大きすぎる。
平日というだけではなく、今は観光客で賑わう季節ではないのかも知れないが、私にとってはこういう方がありがたい。
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0911museum1 またまた路面電車に乗り、富山市ガラス美術館へ向かう。
富山城址は車窓からでよしとする。
富山は世界でも有数のガラスの街だそうだ。…知らなかった。
隈研吾が設計した建物の中は、美術館と図書館が交互に階を成す珍しい作りだ。
なんとなくガラス工芸品が展示されているイメージを持っていたのだが、実際はアート作品ばかりで、実用的なものは皆無だった。
でも、2階のカフェで飲んだレモンソーダのグラスが手作りだと聞いて、ちょっとホッとする。
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0911kusuri1 最後は、ガラス美術館のすぐそばにある「池田屋安兵衛商店」へ。
富山と言えば、ガラスより「越中富山の薬売り」のほうがピンと来る世代なので、ここは見ておかねば。
江戸時代に一世を風靡した「反魂丹」の製造販売を始めた和漢薬種問屋は白壁と瓦の土蔵造りで、店内はかつての生薬倉庫や移住空間を吹き抜けにした作りだ。
なつかしい赤い薬箱やケロリンほか、私も日頃飲んでいる漢方薬が並び、色彩豊かなパッケージには駄菓子屋さんのようなわくわく感がある。
見るだけで、何も買わなくてごめんなさい。
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0911masuzushi そろそろ帰りの新幹線の時間が近づいてきた。
お土産と、車内で食べる夕食を買わなくちゃ。
富山と言えば鱒寿司!なのだけど、17時くらいで富山駅各店で売り切れ。
「とやマルシェ」の中の鱒寿司専門店でも6名店の半分が売り切れていたが、「青山」の甘さ控えめのをチョイスできたのはラッキーだった。
包みを開けると広がる「酢」の香り。隣でパソコン仕事をしているビジネスマンには申し訳ないけど、鱒寿司と旅の余韻を味わいながら「かがやき514号」は東京へ。

0911toyamast 2泊3日の富山の旅、今回も濃〜い時間ながらゆったりもできたし、新鮮でおいしい魚をたくさん食べられたことが大満足。
肉はどんなに美味しくても毎食はきついけど、魚は全然いけるもんね。

このシリーズ終わり

やっぱり魚が美味かった!キトキト富山の旅〜Day1
http://www.kimagure.net/2024/09/post-2a1724.html

やっぱり魚が美味かった!キトキト富山の旅〜Day2
http://www.kimagure.net/2024/09/post-a91d4a.html

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