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2024大阪アジアン映画祭〜食い倒れて映画三昧Day3

0403museum この日は短編映画から始まった。
会場は中之島美術館。
堂島川と土佐堀川に挟まれた細長い中州のエリアにあり、メイン会場のABCホールから橋を渡ればすぐの所にある。
今回は短編映画を3〜4本組み合わせたプログラムが5つあるのだが、他の映画とのスケジュールの関係で、この日3つのプログラムを集中して見ることにした。
会場の中之島美術館はモネ展開催中なので、午前中の早い時間からかなりの人出だ。

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

0403oaff1 まずは日本の『すとん』、台湾の『馬語』、中国の『シャングリラに逗留』。
ゲストは台湾の監督のみだったので、通常挨拶のみらしいが短い質疑応答も行われた。
有名歌手でもある范曉萱(メイヴィス・ファン)の一人芝居で、受け止め方は見た人それぞれに委ねられる観念的な作品。
後の授賞式では『シャングリラに逗留』が芳泉短編賞を受賞したが、個人的には等身大の若い女性の迷いと次のステップを模索する姿を描いた『すとん』が、印象に残った。

0403naniwakomachi そして昼ご飯。
1時間しかないので、事前にリサーチした美味しそうな店がたくさんあるダイビルまで行くのは難しそうだ。
中之島美術館の中にある素敵なカフェ&レストランは長蛇の列だし、外へ出たとこの蕎麦とうどんの店も何人か並んでいる。
ばっちりオフィスランチの時間帯で、しかもこちらはやや出遅れ気味のため時間内で食べるのは難しそうだ。
その蕎麦とうどんの店のとなりの「浪花小町」という弁当屋をのぞくと、なんとイートインスペースもある。
これ幸いと焼き鮭弁当(750円)を。
満足。

0403bento

続けて見た短編映画はタイの『さよならの言い方』、韓国の『ジョンオク』、香港・イギリスの『スウィート・ライム』、中国の『楽園島』。
こちらも『スウィート・ライム』が芳泉短編賞のスペシャル・メンションに選ばれたけれど、私としては、生理用品をネットで売る更年期の女性とそれを購入した少女のふれ合いを描いた『ジョンオク』が刺さった。
生理用品を媒介に、もう用がなくなった女性と使用のスタートを迎えた少女のそれぞれの複雑でな思いが交錯し、微妙な交流が味わい深かった。

次はタイの『ブレイズド・アウェイ』、日本の『りりかの星』、シンガポールの『第4の男』だったが、心に残る作品はなく、どうしてもこのタイミングで行きたいところがあったのでゲストのご挨拶は失礼して会場を後にした。

0403seoturee せっかく中之島に来たのなら、どうしても行きたいところがあった。
中州の一番端っこ、中之島公園の芝生広場だ。
3月だからバラ園の薔薇は咲いてないし殺風景この上ないけれど、この芝生広場は推しの写真集の撮影地だから。
特に特徴ある枝振りの木が"◯◯さんの木"としてファンの聖地になっている。
途中の赤レンガのネオ・ルネッサンス建築の傑作と言われる中央公会堂や、川の対岸のビル群も聖地として見逃せない。
それらを必死にスマホで撮りまくるおばさんは、ペットの散歩やランニングで通り過ぎる人には奇妙な光景に映っただろうなぁ。

0403koukaodo

0403turumaru それにしても、今年の3月は寒い。日が落ちる頃になると川風が身にしみる。
さぁ、夕飯をどこで食べようか。
この後18時30分から台湾映画を見るので、その前にお腹を満たしておきたい。
ABCホールに向かい、途中行き当たりばったりで何か食べるのも悪くない。
中之島公園から上がった端のたもとのうどん店が目に入った。
いや、この先に良い店が見つかるかもしれないと歩き始めてたのだが店は見当たらないし、どうしてもあったかいうどんが頭をよぎる。
えいっと踵を返し、戻ってうどん屋へ。

0403udon どうやらチェーン店のようで、おばさん一人で切り盛りしている。
時間が早いのでほかに客はいない。
かけうどんにちくわとさつまいもの天ぷらで530円。
これだよ、大阪の味。
もっとおいしいうどん屋は星の数ほどあるだろうけど、いま、この冷えた身体を温めるにはこの店ほど最適なところはない。
ありがとう、鶴丸うどん!

0403taiwannight そうしてこの日最後の映画は台湾映画『トラブル・ガール』。
その前にTAIWAN NIGHTと称した、参加した台湾映画作品のゲストが一堂に会するセレモニーがあった。
とはいえ、『BIG』の魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督たち一行は、北米順映ツアーのためすでに帰国していたので、人数は少なく、ご挨拶も短時間で終了。
『トラブル・ガール』上映後に靳家驊(ジン・ジアフア)監督のアフタートークが、閉館間際まで行われた。
多動症の女子中学生とその母、担任教師をめぐるヒューマンドラマで、互いに合わせ鏡のような母娘の複雑な感情をとても緻密に描いている。
詳細は母屋の記事とPodcastをどうぞ。

http://www.asianparadise.net/2024/03/post-e40427.html
http://asianparadise.sblo.jp/article/190818628.html

つづく

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