博多と北九州の旅-2〜門司港レトロ街歩き
◆門司港駅舎はレトロの代表的建築物
2019年に復元工事を終えた門司港駅舎は、ネオルネサンス様式の木造二階建て。
東京駅と共に、国の重要文化財に指定されているそうだ。
2階には、旧貴賓室、旧次室、レストランがあり、1階のスターバックスもレトロな雰囲気が漂う。
この雰囲気に合わせた改札横のファミリーマートでは、門司港土産も売っている。
また、駅舎の横には関門連絡船就航当時に駅から桟橋までの約100mを結んでいた「関門連絡船通路跡」が残されている。
◆事前リサーチもむなしく…
駅前のやたら大きな広場の向かいには日本郵船ビルがあり、右手は港。汐風にマフラーが持って行かれそうだ。
さぁ、まずはランチ。名物の焼きカレーを食べなければ。
事前にリサーチしておいた海が見える店を訪ねると、営業している感じではなく、でもドアは開いているので中にいる人に聞くと、改修中で明日オープンだという。
あらら…こういうところが平日のリスク。
あらためて周りを眺めると、「焼きカレー」と書かれた店がたくさんある。
◆やっぱり並ぶか「焼きカレー」
もう、どの店でもいいからとにかく入ろう、寒いし。
駅に近い二階建ての海が見える店に入ると、先客が並んでいる。
ああ、ここでも並ぶのか…やむを得ん。一組だけだからすぐ順番は回ってくるだろう。
10ほどで席に案内されたが、海とは逆の駅舎ビュー。まぁ、良い。
メニューには色々な種類の焼きカレーがあったが、せっかく港街なのだからシーフードをチョイス。
卵をのせて表面をこんがり焼いたシーフードカレーは、魚介がふんだんに盛られていて美味しい!
伽哩本舗 門司港レトロ店 門司港駅前
シーフード焼きカレー 1,200円
◆ぶらぶらと門司港レトロ散策
明治・大正時代に海外交易の要衝として賑わった門司港の面影を残す洋館を集め整備されたレトロ地区は、門司港駅の東西に広がっている。
駅のインフォメーションでもらった「門司港レトロ・ガイドマップ」を見ながら散策スタート。
八角形の塔屋が目印の旧大阪商船ビルは1階がギャラリーになっている。その隣の旧門司三井倶楽部は残念ながら外装工事中で、レストランは営業しているが、アインシュタインメモリアルルーム及び林芙美子記念室は休館。
青いはね橋「ブルーウィングもじ」を渡ると右手に赤レンガの旧門司税関。カフェや展示スペース、3階に展望室もあるが、せっかく展望するならもっと高い方が良いな、と向かいにある今は中華レストランになっている大連友好記念館のうしろの門司港レトロ展望室へ。
◆高い所大好きにつき
門司港レトロ展望室は、黒川紀章が設計した31階建てのマンションの最上階にある。
門司唯一の高層ビルなので、視界を遮るものが何もなく、四方から見下ろす景観は素晴らしい。
関門橋、その下の山口県側には壇ノ浦、源氏と平家の最後の戦いとなった合戦場跡だ。『鎌倉殿の13人』でまた観光客が増えているのだろうなぁ。
その西側には宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で知られる巌流島。
ここは門司港からも船で行かれる。
今度は下関に行きたいな。
◆はね橋の開閉を上から見る
巌流島から目を足下に戻すと、さっき通った「ブルーウィングもじ」が開き始めている。
どうやら遊覧船が出て行くようだ。
海上から眺めるレトロクルーズも魅力的なので即スマホで次の便を調べたけど、この後小倉に行くのでちょっと無理そう。高い所から見るだけにしておこう。
はね橋がゆっくり戻るまで見届けて、展望室を後にした。
門司港レトロ展望室
入場料 300円
◆「松永文庫」でタイムアウト
地上へ降りるとうっすら日が差してきて、海の色が変わる。
でも、風は冷たい。
門司港駅へ戻り、電車の時間を確認するとまだ30分くらい余裕があったので、駅の反対側にある旧大連航路上屋を見に行くことにした。
もともと門司港の国際ターミナルとして使われていたこの建物は、1階に無料で見られる映画・芸能資料館「松永文庫」がある。「名作洋画資料展』を開催していたけれど、残念ながら参観するには時間がない。
後から考えたら電車を1本遅らせても大丈夫だったのだが、この時はその判断ができないのはしかたない。
そういうもんだよね、人生って。😄
この後の小倉街歩きは次回。
博多と北九州の旅1 寒いよ博多-行列のご当地グルメ
http://www.kimagure.net/2023/01/post-09c715.html
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