北近畿の旅 紅葉の播磨路-6〜竹田の酒蔵に泊まる
とにかく広い。
押し入れ仕様のクローゼット、洗面所&トイレはクラシックな引き戸だが中は最新機能だし、床暖房完備。
とっても落ち着く。
可愛い浴衣、お持ち帰りできる巾着袋もすてき。
のんびりくつろいでもらうため、時計とテレビはおかないというコンセプトは良いのだが、コンセントが少ないのだけが残念だ。スマホを充電していると、電気ポットが使えない。💦
このホテルのもうひとつのウリが食事。本格フレンチのフルコースなのだ。
もともと酒造場の発酵蔵だったところをリノベしたレストランは、褐色の土壁と天井の太い梁を生かし、ランタン風の照明がおしゃれ。
ディナーは、関西フレンチ界の重鎮・石井之悠シェフが生み出す“テロワール・エ・ナチュール”。
地元<但馬・丹波・丹後>の食材がふんだんに使われ、ヘルシーかつどれもめっちゃ美味しくて、デザートの後に竹田城跡を模したおまけスイーツも出てきて、評判通り。さすがの美味しさ!。
満足、満腹。
翌日の朝食は和食、うれしい。
これがまた絶品で、ご飯の盛りを見て食べきれないなぁと思ったが、この但馬のコシヒカリの美味しさに、完食してしまった。
ほんとにどれも美味しくて、ビジターも利用可能なので人気ランチを食べちゃおうかと思ったのだけど、すでに予約で満席とのこと。メニューだけ見せてもらったら、ほぼほぼ昨夜のディナーと同じ。
それならほかの店でいいな。
今日も良い天気で町歩きには最適。
でもたぶん1時間くらいで廻れちゃうそうなので、チェックアウトぎりぎりまで蔵にこもって、このすてき空間を味わうことにした。
散策とランチに出るためフロントで荷物だけ預けてチェックアウトし、今朝は雲海が出たのかどうか聞いてみると、残念そうに首を振った。
そっか〜夜明け前から登った人もいただろうに…。
竹田の町はやはり静かだ。歩いている人もほとんどいない。
お寺が並ぶ小道の水路を流れる水の音が心地よく、城跡への登山道入り口の紅葉がとってもきれい。
若い男子が一人、城跡目指して登っていった。
そろそろランチしようかと思ったら、水曜定休の店が多く、営業していても予約のみだったり。
うわっ、ここでランチ難民か。
待てよ、歩いている途中に確か営業している店があったな…ということで、なんとかうどんにありつけた。
食後に電車の時間までお茶しようにも、数少ないカフェもお休み。
まぁ天気も良いので、線路沿いの虎臥城公園で城跡を見上げながらのんびり。
なかなかいい感じだ。
改札がない竹田駅。
切符売り場は有人だけど、JRから委託されているだけで職員ではないという。
「ネクタイしてないし、こんな格好しないでしょ、JRの人は」と、笑いながら天空の城のTシャツを指差す切符売り場のおじさん。
誰もいないホームで、天空の城を見上げながら「特急はまかぜ」を待つ。
「特急はまかぜ4号」は、山陰本線の鳥取から城崎温泉を通って和田山から姫路までの播但線、そこから山陽本線で大阪まで走る。
播但線の寺前までは非電化区間なので、ちょっと揺れるが車窓から見える円山川と山の景色が楽しめる。
寺前を過ぎると揺れは気にならなくなり、田園風景に変わる。
姫路からは大動脈の鉄道網に入り、夕暮れの明石海峡大橋を見ながら大阪へ向かう。
旅も終盤だ。
つづく
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北近畿の旅 紅葉の播磨路-5〜竹田城跡はやっぱりすごいぞ
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