北近畿の旅 紅葉の播磨路-3〜篠山散策と鯖寿司
篠山口駅は二階建ての現代的な駅舎で、駅前のロータリーには接続しているバスが停まっていた。
観光スポットがある市街地へ向かうには、ほとんどの人がこのバスを利用する。
今回は駅から徒歩10分足らずのビジネスホテルを予約したので、客待ちタクシーの"乗って行きなよ"ビームを跳ね返してスーツケース転がしながら歩き始めた。
地方のJRの駅にありがちな、周辺には何もないのんびりさ、これまた良き。
ホテルまでの途中にセブンイレブンがあったけど、駅からもホテルからも微妙な距離で、どちらかに隣接した方が良いのでは…と思うのは、余計なお世話かも知れないが…。
この日のお宿「丹波ささやまホロンピアホテル」は、篠山で唯一のビジネスホテルというのが謳い文句になっている。
フロントに荷物を預けると、いまから観光エリアへ行くなら、と、チェックイン前だが全国旅行支援の手続きだけして3000円分のクーポン券を渡してくれた。
良い仕事をしてくれるフロント嬢だ。
そうこうしていると1時間に2本しかない市街地へのバスには半端な時間となってしまったので、タクシーを呼んでもらった。
とりあえず篠山城へ行き、月曜日につき休みという唯一の建物大書院には入れず、天守台・本丸・二の丸があった平坦な城跡を散策。
所要5分。
そしてぐるっと城跡を囲む堀と石垣を眺めながら、予約したランチの店へ向かった。
篠山には色々名物があるのだが、今回チョイスしたのは鯖寿司。
ここら辺は福井と京都を結ぶ鯖街道だから、若狭湾で取れた新鮮な鯖の通り道。
人気店の「澤藤」は、ネットで12:20に行ったら売り切れというのを見たので事前に予約したのだけど、客は偶然にも電車で隣のボックスにいたあの老夫婦だけ。
でも、後から大量にオーダーしてあったのを取りに来た人もいたから、やはり予約したのは正解だったのだ。
ここの鯖寿司は淡い酢じめで、醤油につけずわさびだけでいただく。
美味しい!
お店の方によると今年は良い鯖が少ないから、すぐに売り切れになってしまうのだそう。
こだわりの逸品なのだ。
かなりのボリュームの鯖寿司を時間をかけて完食し、篠山城正門の反対側のお堀沿いを歩く。紅葉がきれいで、堀には鴨が泳いでいる。
ふと見ると、堀から上がってきたと見える鴨が一羽足下にいた。近くによっても剥製かと思うほどじっと動かない。
堀沿いに曲がって北上すると御徒士町武家屋敷群。
土塀が連なる茅葺きの屋敷は◯◯家と表札があり、今も住居として使われているようだ。
静かでのんびりしたたたずまい、資料館もあったが月曜につきここもお休みだし、ほとんど人に会わない。
土日祝日ならば観光客で賑わうのかも知れないが、この静けさはすこぶる贅沢な空間と言える。
つづく
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北近畿の旅 紅葉の播磨路-2〜羽田から宝塚へ
http://www.kimagure.net/2022/11/post-d19d7e.html
北近畿の旅 紅葉の播磨路-1〜全国旅行支援を使ってみた
http://www.kimagure.net/2022/11/post-0b06f9.html