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新型コロナワクチン接種したよ!〜予約と一回目

0518vaccine毎日ニュースで色々と取り沙汰されている新型コロナワクチン接種、自治体の高齢者枠で一回目の接種をしてきた。
全国各地で予約方法をはじめ色々問題点が多いようだけど、幸い都内23区の中でも我が区は順調にいっているのではないかと思う。
色々思うことや感じることがあるので、ここに記しておこう。

まず、必要な接種券は4月下旬に送られて来た。
5月6日の朝8時半からネットと電話での予約スタートということで、当日はいつもの映画祭やコンサート、舞台などのチケット争奪戦に向けての臨戦態勢を整えた。

65才以上が対象の予約につき、ネットでの予約獲りに長けている人は少ないであろうことから、たぶん楽勝だろう。
果たして、自治体の使うシステム(オリジナルではない)はサクサクとはいかずともけっこうスムーズで、15分ほどで2回目の接種まで希望通りの日程で取れた。
細かいテクは、チケット争奪戦常連の方々はご存じの通り。
なので、東京国際映画祭や台湾の金馬影展などよりもはるかに楽ちんだったのだ。

初日の予約状況の経過を観察したのだけど、複数ある会場の中でもややアクセスの良くないところはなかなか予約が埋まらず、予約フルになったのは翌日だったようだ。需要と供給のバランスは良さそう。

しかし、多くの65才以上の皆さんはネットが得意ではない人が多いだろうし、若い家族の力を借りても先着予約に慣れていないと、かなり苦戦するのではないか…。
そう、ここはオタクの出番なのだ。
家族や知り合いにそういう百戦錬磨の戦闘員がいたら、ぜひ力を借りると良いと思う。

連日のニュースを見ていると、各自治体も地域性、住民性を鑑みて抽選にしたり競争を避けて日時指定の方式をとったり、色々工夫しているようだ。
我が区は、確保したワクチンの数と接種者のバランスを見てだろう、次の予約は先着順方式は変わらないが、曜日ごとに年齢層を分けるという混乱を避けるために先手を打っての対応となった。
しかし、接種対象が65才以下になった時、仕事や学校などもあるのでどういう予約方法にするのか、各自治体も更なる検証と工夫が必要になってくるだろう。

さて、いよいよ接種である。
選んだ集団接種の会場へ行くと、高齢者だからみな早めに来る人が多く、スタッフは臨機応変に早めに案内していた。
待っている間、予約なしで来た人と、今日が予約日だけどなかなか電話がつながらないからと直接会場に来た人がいて、なるほどニュースで見る光景は珍しくないのだと実感。
二人とも70代らしい男性だったけど、スタッフの方が説明して帰って行った。
二人とも、誰かに手伝ってもらって予約できるといいね…。

そうこうしているうちに順番が来て3階へ案内されると、待っている人はいなくて受付〜問診〜接種〜最終受付までとてもスムーズだった。
10個くらいある問診ブースには医師がスタンバイしていて、問診票を見ながら確認。
問診票の「質問したいことがある」にチェックを入れておいたのは、副反応で発熱した場合の推奨解熱剤を知りたかったから。
医師は、アセトアミノフェン成分のタイレノールと即答してくれた。

次は接種ブース。
こちらも10個くらいあり、打ち手がスタンバっていた。
問診票に基づきひととおりの確認をされ、注射。
チクッとするだけで、痛くもなんともない。
打ってくれたのはきれいな女性だった。
仕事柄むずむずしてきたので、「あの〜ちょっと聞いても良いですか?」と切り出してみた。
「はい」
「看護師さんですか?」
「そうです」
「ありがとうございます。普段も現場でお仕事をされているのですか?」
「はい、病棟看護師です」
「いつも、本当にありがとうございます!」
と、心からお礼を言った。

ほんとは記念写真撮りたいくらいだったけど、それはさすがにわきまえて…。(^O^)

そして、15分の経過観察後、「最終受付」で2回目の問診票をもらうと、希望者にはタクシーの500円補助券をくれるという。
えええっ!?
そんなの事前のお知らせになかったよ。善政だ。
自治体によっては地域の商店街で使えるクーポン券を配っているところもあるそうだが、わが区はタクシーか。
せっかくなので経験してみようと思い、500円補助券をいただき、案内された地下駐車場へ。
エレベーター降りると、スタッフの方が「タクシーご利用ですね」と案内してくれ、「すぐに来ますのでおかけになってお待ち下さい」と。

ここでもむずむずしてきたので、声をかけた。
「区役所の方ですか?」
「はい」
「今回の予約も、接種会場もスムーズで、とても良かったです。ここの区民で良かったと思いました。ありがとうございます」
とお礼を言った。

本音である。
私にとって、今回の予約から接種までスムーズだったし、トラブルや大きな問題も周りから聞こえてこなかった。
おそらくリーダーと区役所の職員さんたちが優秀なのだろう。

自宅までのタクシー代は1460円。
補助の500円を引いて1000円近い出費、電車で帰ったほうが安上がりだけど、これはこのサービスの実態を経験したいと思った取材願望を満たすことと、落ち込んでいる経済を回すささやかな心付けである。

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