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元宵節〜台湾でこんなことがあったなぁ 天燈上げ

0208tiantan1 春節から数えて15日めの元宵節、今年は今日がその日だ。
台湾では元宵団子を食べる習慣に加えて、ランタンフェスティバルという大きなイベントがスタートし、平溪では天燈上げが行われる。
ランタンフェスティバルは1990年から始まったもので、毎年台湾内で場所を変えて開催されるのだが、今年は台中だそう。
ここでは「花燈」と呼ばれる大きな紙製の動物やキャラクターをかたどったものが、内部照明により色鮮やかに飾られる。
作りとしては日本の青森のねぷたに近い。

0208tiantan2 この台湾最大のランタンフェスティバルのほかに、高雄の愛河の両岸で毎年行われている高雄ランタン フェスティバルもある。
私は映画『KANO』の撮影で高雄にいた時ちょうど元宵節だったので、仕事帰りにランタンを見に行った。この時は俳優の現場マネージャーではなく取材コーディネートだったので、1人でふらりと寄ることができた。
メインのランタンはその年の干支をかたどったもので、この年は巳年だったのだと、写真を見て思い出した。
普段はロマンチックなデートを楽しむカップルで賑わう愛河の岸には、長〜いテントが張られ、その中に色々なランタンがキラキラと並んでいた。

0208tiantan3 一方新北市の平溪で行われる国際天燈祭りは、数百の白い天燈を一斉に飛ばし、夜空を彩る様はなんとも美しい。
台北に住み始めた最初の年に、これを見に行った。
十分天燈廣場の天燈上げに参加するには事前登録が必要で、これには間に合わなかったので見物だけ。
この時は動物園から臨時のシャトルバスが運行されていたので、明るいうちから十分に向かい、街をブラブラして臭豆腐食べたり干し柿を買ったりしていた。
あ、台湾の干し柿って、柿を上からギュッと潰した形で真ん中にへそのようにヘタがあるのだ。日本だと干し柿は結構高級品だけど、台湾はかなりお安いのでうれしい。

0208tiantan4 そうこうしているうちに暗くなり、十分天燈廣場へ。
何組かに分かれた参加者が順番に一斉に空へ放つ数百の天燈、赤い光が夜空に吸い込まれるように飛んでいき、その幻想的な美しさに思わずため息が出る。
来て良かった!
廣場の一角にあるステージでは、ミニライブなどやっていたのだけど、誰が歌っていたのか全然思い出せない。たぶんそれほどのアーチストではなかったのだろう。

0208tiantan5 あとから来てるはずのの友達と連絡を取り合い、せっかくだから一年中天燈上げができる十分駅の線路で私たちも!ということに。
日本では信じられない、線路上での天燈上げ。
電車が来たら、「来たぞ〜」という声でみんな端に寄って電車をやり過ごす。
のどかと言えばのどか。
事故が起きたりしないのか…。
線路沿いにはたくさんの店があり、天燈は一色、二色、四色で値段が違う。
洗濯物のように竿にピンチで止められた天燈に、みんな願い事を書いている。

0208tiantan6 まぁ、無難な赤一色を選んで、四面に願い事を筆で書く。
やっぱり中国語で書かないと願いが届かないかも…と思ったのだけど、まだ語学力が追いつかないので通じない中国語よりも日本語のほうがまだよかろう。(^^ゞ
ふたりで天燈の左右を持って、お店の人が火を付けたところで手を離す。
天燈はけっこう勢いよく空へ上がっていく。
届け!私の願い。

そうしての初の天燈上げを終え帰途についたのだけど、これがたいへん。
ラッシュである。
帰りは平溪線に乗って…なんてことは甘かった。何しろ1時間に1本くらいしかないので、とうてい乗り切れない。
そりゃそうだ、数万人という人が訪れる大イベントなのだから。
やっぱりシャトルバスか。
しかしバスも増発されているものの、長蛇の列。かなり待って乗ったという記憶がある。
ありがたいことに帰りの乗車賃は無料。
しかし気ままな日帰り旅、ちょっとは帰りのことも考えなくちゃね、という教訓を得た元宵節だった。

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