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春節〜台湾でこんなことがあったなぁ 元旦編 

0126zhabhua1 旧正月の元旦は台北には人がいなくなる…と聞いていたが、そんなことはない。
もちろん帰省や海外旅行で人通りは少ないけれど、映画館は超混雑だ。
台北に住み始めて最初の旧正月、元旦に友達と鹿港天后宮に初詣に行こうということになった。新幹線を使えば台中から鹿港行きのバスがあるので、充分日帰りできる。
しかし、せっかくなので彰化の扇形車庫に寄りたいと思い、台中で台鐵の「新烏日」駅から彰化へ。
旧正月でもオープンしていることは確認していたので、人の少ない午前中に扇型機関区にならぶ蒸気機関車や・ディーゼル・電気機関車の勇姿にワクワクし、転車台で方向転換する機関車に見入った。

0127lugan1 扇形車庫は一日いても飽きないだろうけど、本来の目的は鹿港なので後ろ髪引かれながらもバスに乗り込む。
ガラガラの彰化とはうって変わり、着いた鹿港の人の多さ!
時間は充分あるので、まずは老街をブラブラしてレトロなくねくね道の九曲巷へ。
その昔、盗賊の進入や砂塵をともなった東北の風の吹き込みを防ぐために曲がりくねった道のしたのがここ。レンガ塀と家に挟まれ人1人がやっと通れるくらいの路地に、歴史の重みを感じる。
人が少なかったおかげで向こうから来た人と鉢合わせということもなく、風情はたっぷりだった。

0127lugan2 歩き疲れたところでレトロ感を売りにしたカフェでひと休み。
懐かしい手書き映画ポスターや駄菓子とか雑貨に囲まれてのんびりしていると、そろそろ日も落ちかけてきたので鹿港天后宮へ行かねば。
そうしたら、鹿港天后宮への道はものすごい人で埋まり、なかなか進まない。
牛歩より遅い。
ジリジリしてくる。
このペースだと、お詣りしてバス停まで戻ってくるのにどれくらいかかるのか、全く読めない。

0127lugan3 数㎝ずつ進みながら、友達と顔を見合わせる。
お互いに思うことは同じだ。同時に頷いて踵を返した。
人の波に逆らい戻るのもひと苦労だ。
なんとかバス停にたどり着いたときはすでに真っ暗。台中行きのバスに乗り、なんとか日帰り彰化・鹿港ツアーは終わった。

鹿港天后宮に行こうと思ったのに…。
まぁ、また来ればいいさ。
しかし二度目の鹿港は仕事で一日回ったけれど、鹿港天后宮にはやっぱり行かれなかった。

次は必ず行こう。
羅大佑の「鹿港小鎮」を聞きながら、そう思うのだった。

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