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本を売る〜その1

0810book本を売ったことが3回ある。
正確には売らなければならなくなった、ということ。

最初は上の子が小学校に入るとき、机を置くスペースを作る為にコミックスを売った。
色々な蔵書のうちなぜコミックスからかというと、ちょうどスペースがピッタリで、他の本を動かさなくて良いからだった。
なんとも横着なセレクトではある。
どれを売るか、何を残すか考えるとらちが明かないので、ええいっ!と全部手放すことにした。
ほとんどが少女漫画だ。
萩尾望都、大島弓子、竹宮恵子、山岸凉子、倉多江美、樹村みのり、吉田秋生…大好きな作品たち、みんなサヨナラ。

ネットで探した漫画専門の買い取り業者からのメールによると、朝日ソノラマの初版本は貴重なので数点は良い値が付いたが、あとは言ってみればゴミだそうだ。
まぁ、そんなものだろう。
しかたない。

次は下の子が小学校に入るとき、二人の部屋を分けるため大処分が必要になり、ミステリ&冒険小説に別れを告げた。
ジャンルがはっきりしているものの方が買い取ってくれる確率が高いから。
志水辰夫以外は未練を断ち切った。
この時、一番好きな志水辰夫の一番好きな「裂けて海峡」の初版ハードカバーがないことを思い出した。あまりにおもしろいので色々な人に貸したら帰ってこず、買い直した文庫もけっこうよれよれになっていた。
誰だよぉ、私の「裂けて海峡」を返さなかった奴は!

そして、普通の小説は買い取ってくれないのでゴミ集積場行き。
残ったのは“これは捨てないよ本”と、映画関連本だけである。
だけ、とは言え実は映画関連本が一番多く、とりあえずは雑誌「シナリオ」のバックナンバーを神田の映画・演劇専門の古書店、矢口書店に愛車で持って行った。
しかし雑誌はほとんど値が付かないということで、持って帰って捨てるよりは…と思い、書店に処分を任せた。
ゴミだって捨てるのにお金がかかる時代だ。神田までのお別れドライブと思えば良い。

(つづく)

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