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台湾で暮らしたい!〜奮起編(ちょっと振り返り)

0429top_2こう思ったのは突然ではなく、ラジオ局に務めている時に取材や旅行で香港や台湾に行きはじめ少しずつ私の心の中に細雪のように降り積もっていったような気がします。忙しさの中で時には溶けてなくなり、またふわっと白いものが覆い…という繰り返しでした。
若い頃の夢は、一年をニューヨークと香港で半分ずつ暮らすこと。
しかし年をとるにつれ、この刺激的な暮らしはもはや自分にはしんどいだろうということがわかってきました。(^O^)
一方、台湾は人も空気もゆったりとして、暮らすならばこっちだなと思うのは自然の道理ですね。

0302lanseそうは言え、現地での取材はコーディネーターと通訳に頼らないと何もできないし、大好きな監督や俳優が来日しても最初の「ニイハオ」しか言えない。インタビューが終わるとみんな通訳さんににこやか語りかけて、私は蚊帳の外、というのがとても寂しかった。
そんな時、通訳さんに教えてもらった挨拶の定型句を褒めてくれたのが東京国際映画祭で来日した陳柏霖(チェン・ボーリン)でした。2002年コンペに参加した『藍色大門』で易智言(イー・ツーイエン)監督と桂綸鎂(グイ・ルンメイ)と一緒に来て、実は監督だけの取材の予定でしたが、映画は素晴らしいし、主演2人があまりにみずみずしく可愛いので3人一緒にと変更をお願いしようと思ったら、ご一行は最初からそのつもりだったらしく、まず一人で取材部屋に陳柏霖が入って来たのです。

0429bolin“うわ、可愛い!小熊みたい”
挨拶せにゃ…え〜と…「你好,很高興見面你」と、暗記した一節を伝えると「発音がいいね」と柏霖くん。
当時17才の新人の心づかいに感動し、私は単純に“よし、中国語を習うぞ!”と決心するのでありました。

私に中国語学習の火をつけてくれた陳柏霖くん、この時の映画『藍色大門』のデジタルリマスターによる『藍色夏恋』リバイバル公開は明日からです。
新宿K's Cinemaの「台湾巨匠傑作選2018」で18時30分から。
小熊時代の陳柏霖にまた会える…。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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