2年ぶりの香港へ〜搭乗苦闘編
毎年、いや、その年によっては複数回行っていた香港ですが、SARSやら諸々の事情でずいぶんご無沙汰してしまった。
春から予定していた9月の香港も、急なアクシデントでキャンセル。少し落ち着いたところに、タイムリミットで諦めていたアジアマイルから、現在貯まっているマイルで香港に行かれるというキャンペーンのお知らせが届いた。JALなら20000マイルで特典旅行できるのに、アジアマイルは35000ないとダメなんですよね。
うぉっ、これは行かねば!と、急ぎ仕事と家の調整をしてダダダダッとネットで必要な手配を。
夏にオープンした旺角のランガムプレイスホテルも、ホテル@香港で取れた。
香港ドルはいくら残ってたっけ?
オクトパスカードも残っているはず。
ついでだから、天地の更新手続きもしてこよう。えーと、継続の用紙が来ていたよね…。
「新警察故事」はまだどっかでやっているかな?
3泊だからスーツケースは小さい方でいいだろう。
そうだ、まだお世話になったことはないけど、ちゃんと旅行傷害保険は申し込んで、と。
今回はあまりみんなに言わずにさくっと行くので、お買い物のご用聞きも3人だけにして。それでも、けっこうな量だこと。(^o^)
しばらく起動していないモバイル用PCのメンテは早めにやらなくちゃ。ソフトのアップデートに時間がかかるもんね。
メインマシンからメールのデータ移行して、各種設定の更新チェックも忘れずに。
思い切って買ったEOS20Dは、取説持って行って詳細は現地で読むしかないな。小型デジカメの電池は…空港で買えばいいか。
商売だから、一応MDとマイクも持って行こう。何があるかわからないものね。
そんなこんなで、バタバタしているうちにあっという間に出発日。
最近はキャセイもオンラインチェックインが導入されて、48時間前になるとネットからチェックインして座席指定もできるようになった。
45分前にカウンターに行けば良いので、朝はちょっとゆっくりできる。まぁ、1時間前着を目指してタクシーで箱崎へ。
TCTに着くと、あらま、リムジンバスのチケット売り場が3階に移動している。2年ぶりだからなぁ、香港はもっと変わっているだろう、なんて考えながら『1枚!』と言うと、カウンターのおにいさんが『ただ今事故渋滞で空港まで1時間半以上かかります。』だと。
えええっ?間に合わない!
事故も起きたばかりで状況など詳しいことはわからないと言う。
バスに乗ったら最後、途中で降りられないから、最悪は動かない道路から乗るはずの飛行機を見送るはめになるかも…。多少遅れても確実に到着する鉄道に振り替えよう!と、ダッシュでタクシー乗り場へ引き返す。客待ちでヒマそうにしていたドライバーたちは一斉に色めき立つ。JRにするか京成にするか、運転手さんに相談すると京成の方が本数があるというので、上野へ向かってもらうことに。
京成上野駅の前はガードレールの切れ目がなく、折しも雨。乗り越えるのに傘なんてさせない。運転手さんがカメラバッグとスーツケースを乗り越えた私に渡してくれる。有り難い。
両手に荷物のまま階談を駆け下りてチケット売り場に行くと、次のスカイライナーは8時10分発。そ、そんなぁ!!
『もっと早いの、ない?』『普通の特急の方が早く着きます。』
7時40分発という普通の特急(ん?なんか表現が変)に乗り込む。
ふぅ、とりあえず8時57分に着くので、地下ホームから10分弱でキャセイのカウンターに行けるだろう。オンラインチェックインしてるし、キャセイに電話しておけばギリギリ乗せてくれるだろう。しかーし、普通の特急の中で携帯使えないので家にいる娘にメールで託す。じわじわと通勤客が増える車内で、返事を待つ時間はとても長いもの。
娘からの返信は「キャセイ自体が9時から営業なので、この時間に繋がる空港の発着案内のオペレーターに伝えてくれたと言う。とにかく急いで4階のカウンターに行くしかない、がんばって!という激励に胸が熱くなり、闘志が沸いてきた。(爆)
空港に着いた。
なりふり構わず走る、走る。
エスカレーターと階段をクリア、ようやくエレベーターに乗ったら、しまりかけたドアを開けた奴がいる。くそっ。
4階に着いて、また走る。
キャセイのカウンターでパスポートとオンラインチェックインの確認書を出すと、『追加です!』と、スーツケースも預かってくれた。
ま、間に合ったぁぁぁ。
ふと後ろの声に振り向くと、私のすぐ後に来た人が断られている。『次の便でご用意します。』と言っていたが…。
だが、人の心配している場合ではなく、カウンターのおねーさんから『あそこに見える飛行機なんですが、5分で行けます?』と言われた。もちろん『行けます、行きます。』
イミグレが混んでいたら…なんて考える間もなく手荷物&ボディチェックを通過し、エスカレーターを駆け下りる。
幸いイミグレはガラガラ、もしかしてよく見かけるトランシーバー持ったおねーさんと一緒に走るのでは?という心配も無用だったのでショップで単三の電池を買う。この期に及んで買い物するか!と自分で突っ込み、搭乗口へ。
そこでは、おねーさんが5メートルくらい身を乗り出して待っていましたけど。
もう大丈夫。
ドアの手前で、ちゃんと明報(香港の新聞)を手にしてから機内へ乗り込みました。この辺のアクションは久々でも身体が覚えていたみたい。(^o^)
座ってまずししたことは、いけないことと知りつつ娘へメール。
「乗れた。ありがとう!」
つづく