2年ぶりの香港へ〜周杰倫演唱會に大満足編
香港行きの機内でまずすることは、明報(香港の新聞)の娯楽面をチェックして映画館情報を切り取る。
これは、必ずおしぼりが出る前に済ます。手が真っ黒になっちゃうのでね。
今回は、事前に座席指定をしていたものの、ギリギリで乗り込んだので遙か後方の席が割り当てられていた。
乗れただけでもラッキーだったけど、だんだん欲が出てきて客室乗務員に言ってみたところ、自分たちには座席を変更する権限はないと言う。でも、空いているかどうか確認してくれて、今回に限りということで、予約していたエコノミーの最前列に移ることができた。
ああ、重ね重ねの幸運!と思いきや、最前列は足下が広いかわりに手荷物を置く事ができないので、全て上の棚にしまわれてしまった。貴重品も何もかも有無を言わせず…。
で、新聞。
絶対に見たい「龍鳳門」はまだ数館やっているけど、さすがに「新警察故事」は消えていた。
もしかして機内上映のリストに入っているかも…という淡い期待もはずれ、やっていたのは鄭中基のコメディと「柔道龍虎傍」。わーん、「柔道龍虎傍」はフィルメックスで上映が決まっていて、プレス席も申し込んである。
生半可見てしまうより、日本語字幕付きを楽しみにすることにして、ここはやっぱり休息でしょう。
ここまでの道のりで、かなりぐったりしていたしね。
ブランケットをもらい、機内食をはさんで爆睡。
香港へ着くと、あの懐かしい、モワッとした湿気が肌を包む。
これこれ、これが香港。
エアポートエクスプレスで九龍へ向かい、タクシーから見る久々の街の喧噪に心がはずむ。相変わらずあちこち工事してるなぁ。
ランガムプレイスホテルは、旺角の再開発エリア上海街に8月にオーブン。旺角初の五つ星ホテルだけど、隣接するショッピングゾーンはまだグランドオープン前なので、おもての通りは工事区域が多い。
9月に泊まった友人の話によると、まだみんな必死!という感じで色々行き届かないところがあったみたいだけれど、11月になってもその必死さは変わらないみたいだ。
しかし、部屋はなかなか。超キングサイズのダブルベッドは、一人だと両手を伸ばしても端まで全然届かない。プラズマテレビにDVDとCDプレーヤー、高速ブロードバンド、IP電話も設置されている。バスルームも独立したシャワーブースがあり、アメニティもGood。ただ、ガラス張り。(^o^)
広いバスタブにゆったりと浸かりながらテレビが見られるというのは、一人だと最高。もちろん遮断するためのロールスクリーンも付いているけど。
さて、のんびりしている場合ではない。今夜の周杰倫コンサートの当日券を買いに行かねば。先に来ている友人からチケットを譲ってもらったんだけど、なんと郵便事故で行方不明になってしまったのだ。
レンタルした香港用携帯が鳴る。
その友人からだった。夕食を一緒にする約束をしているので、チケットを買ってから彼女の泊まるホテルへ行く事に。
尖沙咀まで地下鉄で行き、時間が惜しいので徒歩だと15分かかる香港コロシアムまでタクる。
案の定400ドルの席が買えた。香港の人は1人でコンサートに行かないので、一席だとポツンと空いていることが多い。
帰りは通い慣れた道を通ってYMCAまで歩く。YMCAはこの間まで私の定宿だ。ペニンシェラの隣でアクセスが良いのと、運が良ければペニンシェラと同じ眺めのハーバービューの部屋に当たる。部屋はそこそこ広く、ウエルカムフルーツが豊富で、朝はそれで間に合うくらい。ダイアルアップだけどネット環境もOK。
香港は変化のサイクルが恐ろしく早いので、2年も来ないとなくなっている店も多い。友人とどこで食べようか悩み、新しくできたビルの上海料理で飲茶。それほど種類は多くないけど、味はまぁまぁかな。
久々の長期休暇を楽しむ友人は、毎日今日は何をしようかなぁと考えるという、ゆったりした香港ライフだと言う。
夜は毎日周杰倫のコンサートに通い、昼間は買い物したり街をブラブラ歩いたり、部屋でテレビ見たり、島でトレッキングもしたとか。
実にうらやましい限り。一度はそういう滞在をしてみたい!今回だって、限られた時間の中でいかに効率よく動くか頭をひねっているのだから。
友人と別れ、一度ホテルへ帰りカメラを持って香港コロシアムへ向かう。
入り口で渡された黄色いビニールは、細長い筒状の風船2つで、これを叩くという応援グッズだった。うーん、信じられないセンス。うるさいし、目障りなのでそのままバッグの奥へしまっちゃえ。
香港コロシアムは4面舞台と言って、会場の中央に舞台をしつらえ、ぐるりと客席が囲むスタイルが一般的で、アーチストは、四方を順番に向いて歌ったり踊ったりするという具合。
今回は変則4面舞台というのか、Tの字型のステージ上にバンドも並び、その後ろに少ないながらも客席がある。
香港のスターの場合、派手な舞台装置で話題を呼ぶのだけど、これは香港にしてはかなりシンプル。アーチストだからな、周杰倫は。
天井から柱状の布が3つ吊られていて、それらが花火と共に取り除かれると、中吊りになった赤い十字架が現れる。そして、ゴンドラに乗って周杰倫が登場。ちょっとミステリアスな幕開けだ。
周杰倫のコンサートは初めてだけど、やはりうまい。
それにしても客席の声援は凄い!声量があるわけではないので、時々歓声に負けてよく聞こえないことがあるくらい。
動くたびにワーキャー、それはそれは凄い。こんなの初めてかも。EEGのオールスターコンサートだって、こんな騒ぎじゃなかったしね。
周杰倫はカンフーが得意とかで、前回のコンサートではあざやかなヌンチャクさばきを見せてくれたというけど、
今回は剣を使ってのパフォーマンス。匍匐前進の時もあったと友人が言ってたけれど、なんか子供の時の好きな遊びをそのままステージでやってるのかな。(^o^)
香港のコンサートは、必ず毎回ゲストがあるので、それも楽しみのひとつ。でも、今回は自らがプロデュースした南拳媽媽だけ。
歌唱力抜群の4人グループ でなかなか楽しいステージだったけど、みんなゾロゾロとトイレに立つ。一年中よく冷えた場内なので、どこかでトイレタイムが必要になるので仕方ないっちゃ仕方ない。
周杰倫のピアノの弾き語りはとっても素敵で、今回は南拳媽媽のメンバーとの見事な連弾もあり、横笛の演奏など本当に多才だなぁ。
大満足の2時間半。
香港コロシアムはホンハム駅に隣接しているので、最近尖沙咀東まで延びたKCRに乗る。降りると地下鉄の尖沙咀駅まで地下道を歩けば良い。うーん、便利になったなぁ。
つづく